雑記
早川書房から『「社会正義」はいつも正しい:人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて』という本が刊行された。その訳者のひとり、山形浩生による解説が早川の公式noteに掲載され、それが物議を醸している。 私はそのnoteをはてなブックマ…
ウクライナ情勢に関連して、さまざまな人がSNSで何かを云っている。それに対して「戦争をコンテンツとして消費するな」とか「安全圏からお気持ち表明していい人アピールかよ」といった批判を散見する。同様のことを云っている人はいくらでもいるので、あえて…
特に上手な方ではないし、上手ではないためによく知っている人に話を振られたら困るので、たとえば履歴書の「趣味」欄に書くこともないが、ビリヤードが好きだ。 ビリヤードにも実はいろいろあるのだが、日本で一番メジャーなのは(そして一般に「ビリヤード…
2年生の終わりまで大学に通うとき京王線の新宿駅を使っていた。西口地下広場に向かう改札を抜けるとC&Cの新宿本店がある。 C&Cは京王電鉄の系列会社が運営しているカレーチェーンで、店舗のほとんどが京王線や井の頭線の沿線にあるためそれらと縁のない人に…
ハードロックカフェという、ハンバーガーなどアメリカ料理を出す店がある。世界中に展開していて、日本だと六本木や上野で見たことがある。ロゴと店のある地名が記されたTシャツが、国内国外問わず各店舗で販売されていて、それをコレクションしている人もい…
最近、自分がどう物事を考えて何を選び、行動するか、ということがようやく言葉にできるようになってきたので、記録しておく。これはまだぼんやりとした発想の段階で、論理の飛躍や不適切な例示などがいくらでもあるかもしれない、いわば下書きである。 また…
平安時代と鎌倉時代はどちらが先だったっけ、とふと思ったときに脳内で「奈良平安鎌倉室町安土桃山」という文章が読み上げられた。これは中学のときに塾で、国語の古典分野の入試に対応するために、音読して暗記させられた時代区分の順番で、つまり平安時代…
「ていねいな暮らし」に対して、次のような批判がよくなされる。 曰く、「ていねいな暮らしは、社会を改善しようとせずに自分の生活を工夫することで悪い状況を乗り切ろうとする行為で、それは体制に荷担しているようなものである」——というような論だ。それ…
俺は父親の顔を知らなかった。今でも知らない。知りたい、とは少し思うが興信所に頼むのに必要な手間や金銭的な損失を厭わなくなるほどではない。どうせろくでもない奴だろう。既にどこかで野垂れ死んでいるのかもしれない。それさえもわからない。 父親がど…
鷺沢萠(さぎさわ・めぐむ)という作家がいる。 1968年生まれ。学芸大附属世田谷中学校、都立雪谷高校卒。上智大学外国語学部ロシア語学科除籍。19歳で文學界新人賞を受賞しデビュー。2年後には芥川賞の候補にもなっている。 鷺沢萠の話をTwitterなどで何度…
もう3日もまえのことになるが、劇作家で早稲田大学文学学術院教授の宮沢章夫氏が以下のツイートをしていた。 都議選のあと、会見に出てきたある政党の東京都の女性代表の後ろに、その方の選挙用のポスターがあるのをテレビで見た。思わず写真を撮り「Photosh…
いつ打てるのだろう、とずっとやきもきしていた新型コロナウイルスワクチンの接種も進んできて、もしかすると年越しはマスクなしで過ごせるかもしれない、という程度の展望は見えてきた。 ワクチンというのはもとより頻繁に議論の的になるものだが、今回のワ…
未来のことは、誰にもわからない、ということはみんな知っている。 でも、人は本当にそう思っているのだろうか。 僕は「人生は何があるかはわからない」という考えが、もしかしたら人並みよりは強いのではないか、ということをたまに感じさせられる。 具体的…
コーヒーも紅茶も飲みたくないときドトールで何を頼めばいいのか、という問題がある。 ドトールは、今でこそスターバックスに水をあけられているが、長年日本でもっとも店舗数の多いコーヒー・チェーンであり、当然いまも至るところにある。メニューは全体的…
基本的に、女性一般を尊敬している。 その理由は複合的で、うまく説明できないが、たとえばある部分においての感覚の鋭さ、精神の強靱さなど、男には――少なくとも自分には、到底持ちようもないものを持っていると思うからだ。以前、「いい男って全然いないの…
どうにもならなくなると文章を書く。 気持ちが昂ぶって眠れない夜は文章を書く。 文章を書くことは、自分が何を考え、何を感じているのか自分で理解するための作業だ。マイナスの感情は特に、容易に処理できる形では現れない。ただただ発散していきそうにな…
noteに書いた文章のほぼすべてをこのブログに転載した。 依然としてnoteにも同じ内容の記事が重複して載っているが、しばらくしたらそれらの記事を、「以下の記事はブログに移行しました」という旨の文章に差し替えるつもりだ。 noteを使うのをやめた理由は…
思っていることの半分もインターネットでは言えない、という感触がある。 私はそこそこいい大学の学生としてTwitterのフォロー・フォロワー関係を構築しており、現実には私の大学に通う学生はだいたいノンポリなのだが、それですらいまどきのやわらかいリベ…
以下の記事はnoteから移行したものです。
以下の記事はnoteから移行したものです。 一般に通用することなのかは知らないが、疲れているが故に眠ることができないという状態がままある。 昨夜もまさにそれで、翌日の予定を考えると少しでも眠りたかったので、体をできるだけリラックスさせようと小一…
以下の記事はnoteから移行したものです。 年齢がひと桁くらいの頃はわりと天文少年で、同居していた祖母を連れて三鷹の天文台に遊びに行ったり、星座盤片手に公園で双眼鏡を覗いたりしていたが、その後ほかのことをたくさん覚えなければいけなくなるにつれて…
日常のなかのちょっとした出来事を、できればいつまでも愛でていたい。 僕は一介の学生に過ぎない。僕が今死んだところで回顧録が緊急増刷されたりはしない。僕の周りの人も大抵はそうである。単なる市井の人に過ぎない。しかし、そういうごくふつうの人々の…
今、独りで京都にいる。 先日、人と飲んでいて「どうして一人旅をするのかわからない」という話になった。その場には3人いて、私ともう1人が「一人旅をする派」、そして残る1人が「一人旅をしない派」だった。 酒に弱く、その場で話したことの仔細は覚え…
Twitterくらいの分量感でブログを書いてみようかなという気になっている。
大学について思うところが皆さんいろいろあるようで、もちろん私もそうなので、思考の整理のためにまとめておく。特に結論や提案を出すものでもない。なお、私は早稲田大学という都会の大規模私立大学の、政治経済学部政治学科という文系の学科に所属する4年…
大学での生活はいつも虚しさのようなものが付きまとう。よく知りもしないのにさも一生の友人かのように振る舞わなければいけないサークルの飲み会とか、学ぶこととは程遠い気怠さが充満している大教室の講義とか。 そういう虚しさに苛まれ、いつも夜更けの街…
はじめに断っておくと、以下の文章は、統計的な分析や政治学的な知見に基づいたものではなく、私の都知事選についてのすごく「個人的な」感想である。構成としては、「立憲支持層の小池支持」の謎を起点に、それに当てはまりそうな人について考え、最後にど…
UPLINKの浅井隆氏がパワハラで告発されたのを見て、その告発が真実であるという前提で、思ったことを書く。今から書くことは、UPLINKの実情がこうであったと述べるものではない。憶測で書かれた、最低の文章であると心していただきたい。もう一度言う。憶測…
タイトルと全然関係ない話から始めて恐縮ですけれど、私、Twitterではウィットに富んだ(と自分では評価している)ツイートと真面目くさったツイートを半々くらいにしていると思ってるんですが、noteとかブログとなると気取った文章ばかり書いているんですよ…
多様性を謳う会社は中卒の元ヤンでも雇え、ほとんど同じような育ちをした人間ばかりを集めて多様だとかなんとか言ってる大企業はちゃんちゃらおかしい、世の中の多様性はそんなものではない。— 東京くらげランド (@kurage60) 2020年5月16日 今日、こんなツイ…