The Focal Distance

若さとはこんな淋しい春なのか

5月1日(金)晴・暖

5月だ。ゴールデンウィークなど何のそのと言った具合の世間の調子だが、天気があまりにも暖かいのでちょっと自転車を漕いで散策した。

家から自転車で10分くらいのところにある喫茶店を見てみるとやっている様子。そして案の定個人経営なので未だ煙草が吸えるらしい。看板が下に出ているのでやっていることはわかるのだが、店舗自体は2階にあるので客入りはどんなものかわからない。褒められたものではないが、潰れたら困るので少し入ってみたら、意外と客がいる。

常連の年寄りたちがちゃんと来ているのだ。おそらくあまり感染することは恐れていないのだろう。ずっとカウンターで喋っている始末。煙草を吸う年寄りなど一番リスクが高そうだが、まあじっと家に引きこもっているよりは案外身体にいいかもしれない。そういうわけで、僕が支えに行かなくても平気そう。あるいはみんな暖かいから出てきただけで普段は閑古鳥なのかもしれないが。

それでコーラを飲んで出てきた。喫茶店に行くのは随分久しぶりだ。少なくともひと月以上ぶりくらいではないか。良かった。これであと1ヶ月は耐えられそうである。

帰りしなにご飯を買って家に戻った。それから動物のお医者さんを読んだり短歌の本を読んだり昔の写真を見ていたりしたら深夜になった。Twitterでも紹介したが5月になったので以下の短歌を引いておく。穂村弘における教会や警察の扱いが好きだ。

「あなたがたの心はとても邪悪です」と牧師の瞳も素敵な五月(穂村弘)