The Focal Distance

若さとはこんな淋しい春なのか

ムーブメント

一昨日だったと思う。

夜、立川駅南口のペデストリアンデッキで、女の人が電話をしながら、ふとデッキの柵から身を乗り出して下を覗き込んだ。そのあと女の人はどこかへ歩き去ってしまった。

あの下に何かあるのだろうか? と思って僕も覗き込んだ。暗闇しかなかった。

もしかしたら、僕が覗き込んだのを見て、別の人も覗き込むかもしれない。そしてまた別の人がそれを見て覗き込むかもしれない。

連鎖的に、暗闇を覗き込んでいく集団。そんなものが自然発生したら面白いなと思った。